このブログで扱っている“違和感”について、改めて定義しておこうと思います。
僕が言う「違和感」とは、外に見せている自分の言動と、内側にある本当の感情がズレている状態を指します。
たとえば、笑っているけど内心ではモヤモヤしていたり、納得していないのに「大丈夫です」と言ってしまったり。
そうした“内と外の不一致”が続くと、自分の感覚がどんどん鈍ってしまい、心が疲れていくんですね。
こんなことって、実は日常茶飯事で起きていて、でもほとんどの場合、自分では気づいていなかったりします。
「私の気にしすぎのせいかな」「モヤモヤするし考えないようにしよう」などと、小さな違和感を飲み込み続けていると、だんだんと自分の本音がわからなくなってきて、気づけば「なんか人生つまんないな…」って、下を向いてしまいます。
だからこそ、自分の中にある“違和感”には、できるだけ敏感に。
あれ?と思ったら、その小さなサインに耳を傾けてあげてください。
違和感をごまかしてしまう瞬間
「気にしすぎかな?」って思ったこと、ありませんか?
これ、よくあるパターンなんですが、自分の本当の気持ちに気づいていない“フリ”をしてしまう瞬間って、意外と多いです。僕も、しょっちゅうありますし。
心のどこかで引っかかっているのに、「まぁ、こんなことで悩むなんてダメだよな」とか、「みんな気にしてないし、自分が変なんだよな」って、つい飲み込んでしまう。
でも、たとえばこういうことってありませんか?
何気なく言われた一言が、「あれ?」と心に引っかかる。
そのとき、ほんとは違和感を感じていたのに、「まぁいっか」で流してしまう。
――あれこそが、ごまかしの瞬間なんです。
そうやって違和感にフタをしていくうちに、いつの間にか自分の本音がわからなくなって、気づけば「なんか最近つまんないな…」って、気力が落ちていく。
これを読んでいるあなたも、きっと何かしらのコミュニティに属していると思います。
たとえば、学校や会社といった「人と関わる場所」。
そういう環境では、常にコミュニケーションが求められるからこそ、たった一言のすれ違いが、仕事中も、最悪の場合は家に帰っても頭から離れない。
それが「怒り」なのか「寂しさ」なのかは、そのときの出来事次第なのでなんとも言えないですが。
どちらにせよ“感じていたはずのサイン”をなかったことにするクセがついてしまうと、どんどん自分の感覚が鈍っていきます。
だからこそ、あの一瞬の「ん?」という小さな違和感――
ごまかさずに、ちゃんと観察することがとても大事です。
オススメの”違和感”観察方法
拍子抜けかもしれませんが、まずは日記を書いてみてください。
小学校の頃、夏休みの宿題で昆虫観察とか植物観察ってやりましたよね?
毎日、少しずつ変化する様子を絵と文章で記録していく――あのやつです。懐かしいですよね。笑
あれと同じように、自分の中で起きている小さな“違和感”の変化を、ただ書き留めていくだけで良いです。
書くときのポイントはシンプルで、
「何が起きたのか(出来事)」と「それに対してどう感じたのか(感情)」の2つだけを抑えておけば大丈夫です。
たとえば、こんな感じ
こうして書いていくことで、自分が“どんな場面で、どんな感情が動くのか”に気づけるようになっていきます。
日記を書き続けると何が起きるか?
日記を書き続けることで、次のような効果が得られます。
- 感情に名前をつけられるようになる
⇨「なんかモヤモヤする」が「怒り」や「寂しさ」だったという感情に気づけるようになります。 - 他人軸で動いていた自分に気づける
⇨「あれ、これ本当に自分がやりたかったんだっけ?」と立ち止まる習慣がつきます。 - 「もう無理」に早めに気づける
⇨気づいたときには心が限界…ではなく、「ちょっと休もう」と自分を守れるようになります。
今日やって、明日変わるような魔法ではありません。というか、そんなものは、そもそも存在しないんです。
だからこそ、何事も地道に、コツコツと、自分の感情や違和感と向き合い続けることが大切です。
「あの人、いつも穏やかだな〜」
「ストレスがなさそうで、羨ましいな」――
そんなふうに見えるあの人も、もしかしたら、言葉にならない違和感に日々支配されながら、必死にバランスを取っているのかもしれません。